蔵の改装日記 参考図書1

蔵の改装にあたって(というか暮らし全般で)よく参考にさせていただいているのが中村好文さんの狭小住宅や小屋の本。

住宅建築家の中村さんの建築はいつも、自らの暮らしに密着していて、不便さを楽しむ感覚がとても素敵です。

小屋の暮らしは不便と不自由と背中合わせですが、振り返ってみると、その不便と不自由を生活の知恵と創意工夫の精神で乗り切っていくところや、住まいで営まれる「食う、寝る」という基本的な生活行為を自分らしいやり方で愉快にしていくことに妙味があったとも言えます。
〜食う寝る遊ぶ 小屋暮らしより

蔵の改装日記 その4

裏の竹林が蔵に覆い被さるように迫ってきていて、伐採することにしました。

この竹、種類はハチク(淡竹)で、旬は6月中旬。
モウソウチク(孟宗竹)など他のタケノコよりも遅い時期に旬を迎え、アクも少なくて、とても美味しいです。
https://sin-bi.com/2018/05/17/bambooshoot/

が、伸びきってしまった竹はかなりの厄介者。笹葉は雨樋にへばりついて水の流れを悪くするし、風の強い日など、ばしばし外壁や屋根にぶつかるので危険。

伐採の仕方には順序があって、こんな風に切るととっても始末が悪いです。


この頃は分けもわからずただ切り倒してました。

これはダメな切り方ですねー

これだと枝同士が絡まるし、場所をとりすぎて作業を困難にします。

マニアックな竹の伐採の仕方については後日。

作業には手袋と長靴はもちろん、眼鏡やゴーグルが必須です。


枯れた竹が、作業中思わぬところから顔めがけて飛び出たり、切った竹を引出す際に、枝がはじいたりするので、必ず目を守りましょう。

私は古い花粉症用の眼鏡。サイドが目を覆うようになっているタイプを愛用しています。JINSで購入しました。


かつて花粉症だった頃のアイテムです。

何かとやっかいな竹ですが、はらった枝部分はかまどの火付け(スターター)に最適です。


めっちゃ良く燃えるし、薪と薪の間に適度な空間をつくって、火付きを良くしてくれます。

枝の張り方にも規則性があって、美しい。
じーとみてると初期のモンドリアンの絵画を連想させます。

こっちは木だけど

古民家あるある その2

古民家には、まあまあの確率で仏壇があります。

それも立派な仏壇がそのまま残っている場合が多い。まれにご遺影が残っている家も。←何軒か遭遇しました。

我が家の場合はというと、押し入れを改造して仏壇が嵌め込んでありました。
これ、間取りにあわせた特注ですよね。

昔の職人さんは本当に器用です。手持ちの道具でささっと現場合わせをする。
いつもほれぼれしながら見ていました。

私たちは特に気にしませんが、マンション暮らししかしたことがない友人が、引越の手伝いにきてくれたときに「ぎょっ」としていたのが面白かったです(笑

当時はノー・アイデアでしたが、今の自分ならカスタムして使ったりしそうです。

多くの人がこの前に座って拝んでいたのだと思うと、ちょっと感慨深いです。
古民家の仏壇^^