愛農かまど 伝承者

「愛農かまど」は各地に伝承者がいます。

伝承者は、愛農かまどの制作技術と知識を有し、愛農かまど作りの相談から、現地での制作支援やワークショップなど、指導者としての活動を行なっています。


伝承者はかまどを作るだけではなく、愛農かまどの持つ魅力や、精神性を共に育み伝えていく役割を担っています。

伝承者の派遣のご依頼は公益社団法人 全国愛農会に連絡して紹介を受けるか、伝承者に直接連絡をお願いいたします。

【連絡先】
伝承者:森 浩=(株)森美(シンビ)
メール: mori@sin-bi.com
Instagram: https://www.instagram.com/sin_bi.inc/

愛農かまど の機能

愛農かまどは戦後の食糧不足、燃料不足の時代に料理研究家(酒井章平氏)が考案した、非常に燃焼効率の良い構造を持ち、少量の薪からの熱源〜排熱と無駄のない流れで、熱エネルギーを最大限に活かすことができるかまどです。
通常薪には適していないとされる少量の細枝や家を整理したときに出る一つかみの廃材(合板でない)でも、3 升の米が約 30 分で炊きあがります。
同時に隣の釜では汁物を温めたりと、効率よく煮炊きができます。

上段に羽釜を2つ設置して使用します。かまど本体には金輪が取り付けられており、小径の金輪を重ねて、調理器具のサイズに合わせて使用します。

羽釜を載せる金輪のサイズは、外径φ440mm、内径φ330mmです。

向かって右側下部には焚口があり、その上の羽釜は直接薪の火力を受け、もう片方(左側)は煙突へ向かう手前の余熱を利用した弱火調理ができます。

どちらもしっかりとお湯も沸かせるので、お米を蒸したり、大豆を茹でたりと餅や味噌作りに重宝します。

中央下段のオーブンではパンやピザ、シュークリーム等を焼くことができます。
アイデア次第で可能性が広がります。


どうぞ様々なかまど料理をお楽しみください。

「愛農かまど」とは

戦後から昭和30年代にかけて、食糧不足と燃料不足の時代に「愛農かまど」は生まれました。
当時、農村家庭では煮炊きなど生活に必要な燃料は薪で行われており、日本の森林資源が減少、枯渇する危機にあったそうです。

そんな中、愛農会創始者の小谷純一氏の呼びかけに応じて、料理研究家の酒井章平氏が考案した、少ない薪で左右二つの釜を同時に使って調理ができる、熱効率が非常に良いかまど。

それが「愛農かまど」です。
 これまでにない画期的なかまどは多くの農村に普及していったそうです。

しかし、昭和30年代中ごろになり農村にもプロパンガスが普及するようになってからはその存在は次第に忘れ去られていきました。

ほとんど途絶えていた「愛農かまど」でしたが、2004年、私たちの師匠でもある野呂由彦さんが技術と(奇跡的に残っていた)木型を継承され、今に至ります。

時代は変わり現代、便利になったはずの私たちの暮らしや身体は自然から遠のくばかり。


「何かが違う」と感じた9年前、福岡市から大分県国東半島へ、築100年超の古民家に移住。
田舎暮らしの知識も経験も知り合いも、お金も、、文字通り何もないところに「愛農かまど」をひとつ設置したところから私たちの里山暮らしが始まりました。

人と自然と共生して暮らす。薪に火をくべ、煮炊きする。ちょっとの手間を共有して笑顔で食卓を囲む。
小さな集まりのきっかけ。ささやかで、丁寧だけれど、けっして特別でないもの。
そんな希望の暮らしを「愛農かまど」に感じていました。

あの時感じた希望の暮らし、は私たちにとって、いつの間にかとても身近なものになっています。