寸法あれこれ

前回のモデュロールに関連して。

外出もしづらい昨今、寸法で遊んでみるのはいかがでしょう?

めいっぱいに手のひらを広げて一番遠い「親指の先から薬指の端」まで何cm?
一歩を踏み出したときの、「かかとからつま先」まで何cm?
親指の幅は?…etc

デザインを生業にしてめっちゃ役に立っている「特殊技能(?)」の一つに「目視寸法」があります。

モノのサイズ(寸法)をおおよそ目視であてられる、という、日常生活ではあまり出番のないもの。

子供の頃からなにかと寸法には馴染みが深く、仲の良かった友だちと、あのブランコまで何メートルとかよく勝負していました。
内装設計&デザインの職に就いてからも、休憩時間に(缶コーヒーを賭けて)大工さんと目視で寸法あてをやっていました。
「あの柱の高さは何M?」「あのショーウィンドウの文字幅は何cm?」。

以来、設計段階で寸法が重要になる場面は数知れず。

商業施設の中、きれいに商品が陳列されている棚の幅や手の届かない位置にある柱の上の装飾など、日中に目視で寸法を仮決めし、閉店後に実測する事を繰り返したおかげもあって、さらにほぼ誤差なく目視で図面化できるようになりました。

身近な細かい寸法は実際に自分のモデュロール(身体の寸法)で測ります。


親指の端から薬指の先まで23cm。一歩(右かかとから左つま先)は83cm。

最近はさらにもう一歩進んで、鍋に残った食材がどのタッパーにきっちり収まるか、がわかります(3D!)


この特殊能力を生かして、我が家では残った食材を冷蔵庫に保管する係です(苦笑)

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