蔵の改装日記 その5

新年あけましておめでとうございます。

今年も三社参りに行ってきました。

新しくいただいてきたお札

今年で3年目の三社参りですが、そもそものきっかけは母屋と蔵に残されていた古い3つのお札(ふだ)。


放置されてから、長い年月が経ってしまったであろうお札たち。
蔵の改装にあたり、ご挨拶も兼ねてお返しに行こう。ということになりました。

お札(ふだ)の文字は掠れていて、よく見えない。かすかに読み取れた文字をたよりにひとつひとつ。

まず、一つ目は近くの若宮神社。(ふむふむ、いわゆる氏神様ですね。)

次に二つ目は車で15分ほど、隣町、大神(おおが)の愛宕神社。(振る舞いでいただく甘酒が毎年とても美味しい。)

そして三つ目は、車で1時間ほど(!)天ケ瀬の高塚地蔵尊。

故人が辿ったであろう三社を、私たちもなぞらせていただきます。

お札(ふだ)をお返しに行った初年度。

初めのうちはちょっと敬虔な面持ちで参拝していたのですが、ひとつ、ふたつと進むにつれ、「ああ、これは当時のアクティビティだ。年中行事の楽しみの一つだったのだな。」と感じるようになりました。

そう思うと、私たちもなんだか遠足のような、楽しい気持ちになってきました。

今年も無事、三社にお参りでき、それぞれのお社、お寺で「今年も良い年にします。」と宣言してきました。

今年は高塚地蔵尊にお参りしたあと、近くの天ケ瀬温泉に立ち寄ってきました。

天ケ瀬といえば川湯。

初川湯は「益次郎の湯」。「お湯が強」くて最高。めっちゃ効きました。

ほんとうに川のすぐそば
飲泉もできる
この開放感が素敵(笑

本年もどうぞよろしくお願いいたします!

いただいてきた3社さんのお札(ふだ)はそれぞれ定位置に。

高塚さんは母屋に
愛宕さんは勝手口奥
若宮さんはかまど

皆様におかれましても、健康で幸多い年でありますよう!

新カフェメニュー候補 その3

新カフェメニュー候補のその3は「豆腐の酒粕漬」

酒粕にザラメと塩を加えて寝かせたものに、しっかり水切りした木綿豆腐を2週間ほど漬け込みます。

沖縄の「豆腐よう」のようで、クリームチーズのようで、ちょっぴりチョコレートのような風味。

シングルモルトのスコッチとご一緒にいかがでしょう。

ってこれまた酒の肴系やん!


「夜の森美会」でお待ちしております。^ ^ ;

蔵の改装日記 その3

蔵横の出っぱった小屋の屋根をどうするか。

悩んだ結果、最終的には屋根を落とす(解体する)ことにしました。

悩んでいたのは本体の蔵に、どの程度部材が食い込んでいるかわからなかった為。

構造に影響のある柱や梁が小屋に繋がっていたら嫌だな、と。
しかし、こればっかりは剥がしてみないとわかりません。

もうひとつ、残したかった理由として、

小屋部分にはちいさなサッシ窓がついていました。

これを木枠の窓に変えて、ここからコーヒーのテイクアウトとかできたら素敵だろうなあと。

ただ、現状かなり傾いているのと、かつては屋根瓦の接着剤の役目を担っていたであろう「粘土」もカラカラに乾燥していて、今にも滑り落ちそう。


この先ここを人が往来するにあたって、万が一にも危険なのは避けたい。

うん。やっぱり安全第一。解体しよう。

さて、母屋のほうも蔵に負けず、ツッコミどころ満載です。

まずはキッチン。ん?普通じゃないかって?いやいや、右上をご覧ください。

穴が空いとる(!)

床はところどころ板が腐っていて、何度か踏み抜きそうになりました。

シンクを外してみると、外との外壁は錆びたトタン一枚です。

おいおい。

まだまだ先は長そうです。